はじめに
Notionを使っていて、「これ、自分のデータがどこに保存されてるんだろう」と気になったことはないですか。
正直なところ、Notionは便利なんですよ。ドキュメント管理、タスク管理、データベース機能...何でもできる。でも、クラウド依存なのがちょっと引っかかるんですよね。仕事で使う機密情報とか、個人の日記とか、他人のサーバーに預けるのは心理的なハードルがある。
そんな中で見つけたのがAFFiNEというオープンソースのワークスペースツールです。
GitHubで60,000スター以上を獲得していて、「NotionとMiroのオープンソース代替」として急速に注目を集めています。特徴的なのはローカルファースト設計で、データを自分のデバイスに保存しながら、クラウド同期やコラボレーションも可能という点。
これ、意外とエンジニアやプライバシーを重視する人たちの間で流行ってて、自己ホスティングできるのも魅力です。
AFFiNEとは
AFFiNEは、ドキュメント、ホワイトボード、データベースを1つのプラットフォームに統合したオールインワンのナレッジワークスペースです。
「Write, Draw, Plan, All at Once」というコンセプトで、文書作成、図の描画、タスク管理を同じ場所で行えます。
開発は活発に続けられていて、205人以上のコントリビューターがいます。TypeScriptを中心に、Rust、Swift、Kotlinも使われているマルチプラットフォーム対応のプロジェクトです。
公式サイト: https://affine.pro GitHub: https://github.com/toeverything/AFFiNE
特徴・メリット
1. ドキュメントとホワイトボードの統合
これがAFFiNEの最大の特徴です。
普通、ドキュメントを書くならNotion、図を描くならMiroって別々のツールを使いますよね。AFFiNEでは同じブロックをドキュメントモードでもホワイトボードモードでも編集できます。
ドキュメントで書いた内容をそのままホワイトボードにドラッグして、視覚的に整理し直す。こういうことがシームレスにできるんですよ。ツール間の切り替えがなくなるのは時短になりますね。
2. ローカルファースト設計
データがまず自分のデバイスに保存される。これが個人的にはめちゃくちゃ重要。
オフラインでも普通に使えるし、インターネット接続が復活したら自動で同期される。飛行機の中とか、カフェのWi-Fiが不安定な時とか、そういう場面でも問題なく作業できます。
しかも、データは自分のディスクにあるから、サービスが終了しても困らない。Notionみたいにクラウド依存じゃないのは安心感が違います。
3. プライバシー重視
クラウド同期を使う場合もエンドツーエンド暗号化に対応しています。
会社の機密情報とか、個人的なメモとか、他人に見られたくないものを安心して書ける。30代になって思うのは、「便利さとプライバシーはトレードオフじゃない」ということ。AFFiNEはそれを証明しているツールです。
4. 自己ホスティング対応
Docker対応で、自分のサーバーにAFFiNEをデプロイできます。
会社のオンプレ環境に入れたい場合とか、完全に自分の管理下にデータを置きたい場合に便利。クラウドサービスに依存しない選択肢があるのは、エンタープライズ用途でも魅力的ですね。
5. AI機能の搭載
AFFiNE AIが搭載されていて、レポート作成、スライド生成、マインドマップ作成などをサポートしてくれます。
AIで下書きを作って、自分で修正する。こういうワークフローが1つのツール内で完結するのはQOL上がります。
6. マルチプラットフォーム対応
Web、デスクトップアプリ(Mac/Windows)、モバイルアプリ(iOS/Android)で利用可能です。
どのデバイスからでもアクセスできて、データはローカルファーストで同期される。コスパ的にも、複数デバイスを持っている人にはありがたい設計です。
インストール方法
Webで試す場合
インストール不要です。
https://app.affine.pro にアクセスするだけ。アカウント作成なしでも試せます。
デスクトップアプリをインストールする場合
公式サイトからダウンロードできます。
# macOSの場合(Homebrew)
brew install --cask affine
Windows、Linuxは公式サイトからインストーラーをダウンロードしてください。
自己ホスティングする場合
Dockerを使えば簡単にデプロイできます。
docker pull ghcr.io/toeverything/affine-graphql:stable
docker pull ghcr.io/toeverything/affine-web:stable
詳細な設定は公式ドキュメントを参照してください: https://docs.affine.pro/self-host-affine
ソースからビルドする場合
開発者向けですが、GitHubからクローンしてビルドすることも可能です。
git clone https://github.com/toeverything/AFFiNE.git
cd AFFiNE
# BUILDING.mdを参照してビルド手順を確認
基本的な使い方
ワークスペースの作成
- app.affine.pro にアクセス
- 「Get Started」をクリック
- ローカルワークスペースまたはクラウドワークスペースを選択
- ワークスペース名を入力して作成
ローカルワークスペースならアカウント不要で、すぐに使い始められます。
ページモードとエッジレスモード
AFFiNEには2つの編集モードがあります。
ページモード: Notionライクなドキュメント編集。見出し、リスト、コードブロックなど、一般的なブロックタイプが使えます。
エッジレスモード: Miroライクな無限キャンバス。付箋、図形、フリーハンド描画など、ビジュアル要素を自由に配置できます。
右下のモード切り替えボタンで、同じページを両方のモードで編集できるのがポイントです。
ブロックの種類
- テキスト: 通常の段落
- 見出し: H1〜H3
- リスト: 箇条書き、番号付き、チェックリスト
- コードブロック: シンタックスハイライト対応
- 画像: ドラッグ&ドロップで挿入
- データベース: テーブル、カンバンビュー
- 埋め込み: Webページの埋め込み
キーボードショートカット
Cmd/Ctrl + N: 新規ページ
Cmd/Ctrl + K: クイック検索
Cmd/Ctrl + /: コマンドパレット
Cmd/Ctrl + Alt + E: エッジレスモードに切り替え
Cmd/Ctrl + Alt + P: ページモードに切り替え
ショートカットを覚えると作業効率が上がります。
実践的なユースケース
1. プロジェクトドキュメントの管理
仕様書、設計ドキュメント、議事録を1つのワークスペースで管理できます。
ページモードで文書を書いて、エッジレスモードでアーキテクチャ図を描く。別のツールを立ち上げる必要がないのは楽ですね。
2. ブレインストーミング
エッジレスモードを使って、アイデアを付箋で出していく。
チームでリアルタイムコラボレーションもできるので、リモートワークのブレスト会議に使えます。Miroの代わりになりますね。
3. 個人のナレッジベース
読んだ本のメモ、学習ノート、日記など、個人的なナレッジを蓄積する場所として使えます。
ローカルファーストだから、プライベートな内容も安心して書ける。クラウドに預けたくない情報を管理するのに最適です。
4. タスク管理
データベース機能を使って、カンバンボードやタスクリストを作成できます。
Notionと同じように、プロパティを追加してフィルタリングしたり、ビューを切り替えたり。プロジェクト管理ツールとしても十分使えます。
5. ビジュアルノートテイキング
会議中にエッジレスモードでリアルタイムにノートを取る。
図や矢印を使って関係性を視覚化しながらメモを取れるので、後から見返した時に理解しやすい。テキストだけのノートより情報量が多くなります。
NotionやMiroとの比較
Notionとの違い
| 項目 | AFFiNE | Notion |
|---|---|---|
| データ保存 | ローカルファースト | クラウドのみ |
| オフライン対応 | 完全対応 | 限定的 |
| 自己ホスティング | 可能 | 不可 |
| オープンソース | はい | いいえ |
| ホワイトボード | 統合 | 別途Notionホワイトボード |
| 料金 | 無料(セルフホスト) | 有料プラン必要な機能あり |
Miroとの違い
| 項目 | AFFiNE | Miro |
|---|---|---|
| ドキュメント機能 | 統合 | 基本的なテキストのみ |
| ローカル保存 | 対応 | クラウドのみ |
| 自己ホスティング | 可能 | 不可(エンタープライズ除く) |
| オープンソース | はい | いいえ |
正直なところ、機能の成熟度ではNotionやMiroに及ばない部分もあります。ただ、プライバシーとデータ所有権を重視するなら、AFFiNE一択ですね。
注意点
いくつか気をつけるポイントがあります。
1. 発展途上のプロジェクト
AFFiNEはまだ活発に開発中で、機能追加や変更が頻繁にあります。
安定性を最優先するなら、もう少し様子を見てもいいかもしれません。ただ、日常的な利用には十分使えるレベルです。
2. NotionやMiroほどの機能はない
インテグレーションの数とか、細かい機能ではNotionやMiroに劣る部分があります。
「NotionやMiroの完全な代替」というよりは、「プライバシーを重視した代替選択肢」として捉えた方がいいです。
3. 学習コストがある
2つのモード(ページとエッジレス)の使い分けや、独自のUIに慣れるまで少し時間がかかります。
最初は戸惑うかもしれませんが、1週間も使えば慣れます。
まとめ
AFFiNEは「NotionとMiroのいいとこ取り」を目指したオープンソースのワークスペースです。
- ドキュメントとホワイトボードを1つのツールで
- ローカルファーストでプライバシー重視
- 自己ホスティングでデータを完全に管理
- AI機能でドキュメント作成をサポート
- マルチプラットフォームでどこからでもアクセス
個人的には、仕事の機密情報を扱うドキュメントとか、個人的なナレッジベースにはAFFiNEを使いたいと思っています。Notionは便利だけど、他人のサーバーにデータを預ける不安がある。AFFiNEならその心配がない。
30代になって思うのは、「自分のデータは自分で管理したい」ということ。クラウドサービスに依存しすぎると、サービス終了やポリシー変更で困ることがある。AFFiNEのローカルファーストな設計は、そういう不安を解消してくれます。
まだ使ったことがない人は、app.affine.pro にアクセスして試してみてください。アカウント不要で、今すぐ使えます。
公式サイト: https://affine.pro GitHub: https://github.com/toeverything/AFFiNE ドキュメント: https://docs.affine.pro