はじめに
最近、AIを使ったアプリビルダーが増えてきましたね。LovableとかBoltとかv0とか、プロンプトを書くだけでWebアプリが生成される系のサービス。便利なのは間違いないんですが、正直なところクラウドサービスに月額課金し続けるのも微妙だし、自分のコードやアイデアが外部サーバーに送られるのも気になるところ。
そんな中で見つけたのが「Dyad」というツール。これ、ローカルで動くオープンソースのAIアプリビルダーなんですよ。個人的にはかなり注目していて、今回は実際に触ってみた感想も含めて紹介していきます。
Dyadとは
Dyadは、Lovable、Bolt、v0といったクラウドベースのAIアプリビルダーのローカル版というコンセプトで開発されています。GitHubスターは17.8k以上、ダウンロード数は50万を超えており、かなり勢いのあるプロジェクトですね。
特徴的なのは「ローカル実行」「自分のAPIキー持参」「ベンダーロックインなし」の3点。これ、30代のエンジニアとしては結構刺さるポイントなんですよ。
特徴・メリット
1. ローカル実行でプライバシー安心
クラウドサービスだと、自分のプロンプトやコードが外部サーバーに送られます。業務で使おうとすると、情報漏洩のリスクが気になって使いづらい。Dyadはローカルで動くので、その心配がない。さらにOllama経由でローカルLLMも使えるので、完全オフラインでの運用も可能です。
2. 好きなAIモデルを選べる
これ、意外と重要なんですよね。Dyadは以下のような主要なAIモデルに対応しています:
- OpenAI(GPT-4、GPT-4o など)
- Anthropic(Claude Sonnet 4.5 など)
- Google(Gemini 2.5 Pro など)
- Ollama(ローカルLLM)
- Deepseek
自分のAPIキーを使うので、コスト管理もしやすい。特定のベンダーに縛られないのはQOL的に大きいです。
3. Supabase統合でフルスタック開発
UIだけじゃなくて、認証、データベース、サーバー機能までSupabase統合で対応できます。MVPを素早く作りたいときにかなり使えます。
4. 既存のIDEと連携可能
VS CodeやCursorといった普段使いのエディタと統合できるのも嬉しいポイント。開発フローを大きく変えずに導入できます。
5. 無料で始められる
サインアップ不要で、Dyad Free版は完全無料。自分のAPIキーさえあれば、すぐに使い始められます。
インストール方法
インストールは非常に簡単です。
Mac / Windows
- 公式サイト(dyad.sh)にアクセス
- OSに合わせたインストーラーをダウンロード
- インストーラーを実行
これだけです。Apple Silicon、Intel Mac、Windowsに対応しています。
APIキーの設定
起動後、使用したいAIプロバイダーのAPIキーを設定します:
- Dyadを起動
- 設定画面からAPIキーを入力
- 使用するモデルを選択
OpenAIなら環境変数としてOPENAI_API_KEYを設定する形でもOKです。
基本的な使い方
プロジェクトの作成
Dyadを起動したら、新規プロジェクトを作成します。プロンプトを入力すると、AIがコードを生成してくれます。
シンプルなTodoアプリを作って。
React + Tailwind CSSで、追加・削除・完了のトグル機能付きで。
こんな感じのプロンプトを投げると、AIが必要なコードを生成してくれます。
リアルタイムプレビュー
生成されたコードは即座にプレビューで確認できます。気に入らない部分があれば、追加のプロンプトで修正を指示するか、直接コードを編集することも可能です。
Supabase連携
認証やデータベースを使いたい場合は、Supabaseプロジェクトと連携させます:
ユーザー認証機能を追加して。
Supabaseを使ってメールアドレスでの登録・ログインができるようにして。
エクスポート
作成したコードはそのままローカルに保存されているので、あとは普通にgit管理してデプロイするだけ。ベンダーロックインがないのでこのあたりの自由度が高いです。
実践的なユースケース
1. プロトタイプの高速開発
新しいアイデアを検証したいとき、Dyadでサクッとプロトタイプを作るのは効率的です。クライアントへのデモ用にMVPを1日で作る、みたいな使い方ができます。
2. 学習用途
Reactやモダンなフロントエンド開発を学びたい人にも良いですね。AIが生成したコードを読んで、なぜそう書いているのか理解を深める使い方。
3. 個人開発の効率化
副業やサイドプロジェクトで使うのに最適です。ローカル実行なので、業務情報を扱わない範囲であれば、プライバシーを気にせず使えます。
4. 社内ツールの作成
情報漏洩リスクを考慮する必要がある社内ツールの開発にも向いています。ローカルで完結するので、セキュリティ要件の厳しい環境でも導入しやすい。
料金プラン
| プラン | 月額 | 内容 |
|---|---|---|
| Free | 無料 | 自分のAPIキーで無制限利用 |
| Pro | $30 | 300 AIクレジット + 優先サポート |
| Max | $79 | 900 AIクレジット |
正直なところ、Free版で十分使えます。自分のAPIキーを持っているなら、あえてPro版にする必要はないかなと。優先サポートが欲しい場合や、APIキーの管理が面倒な場合はPro版を検討する感じですね。
まとめ
Dyadは「ローカル実行」「APIキー持参」「オープンソース」という、エンジニア的に嬉しいポイントを押さえたAIアプリビルダーです。
個人的には、以下のような人におすすめです:
- クラウドサービスに毎月課金するのが微妙と感じている人
- プライバシーを重視したい人
- 好きなAIモデルを自由に選びたい人
- ベンダーロックインを避けたい人
17.8kスターで50万ダウンロードという実績もあるので、安定性も問題なさそう。まずはFree版で試してみて、自分の開発フローに合うか確認してみるのが良いと思います。
公式サイト: https://dyad.sh GitHub: https://github.com/dyad-sh/dyad コミュニティ: r/dyadbuilders